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投稿者: TakumaN Library
能力が高い人は組織で出世していくが、出世して立場が変われば求められる能力も変わる。たとえば、営業で良い成績を出して、指導する立場に出世するということはよくある話だが、営業で求められる能力と指導する能力はまったくの別物。たとえ指導する能力も持ち合わせていたとしてさらに出世して会社役員になったとしても、そこで求められる能力は今まで培ってきたものとはまったくの別物。
ゆえに、現代の会社経営のシステムでは、社員が自分の能力を発揮できないところまで出世して、そこで停滞してしまうという状態が起こる。言い方を変えれば、上に行けば行くほどそのポジションに求められる能力のない無能が多くなるというわけである。
これは「ピーターの法則」という経験則であるが、マサチューセッツ工科大学とイェール大学の共同研究でも同じ結果が出ている。
これは上司が無能だから悪いというよりも、根本的には会社経営のシステム自体が悪いので、システムを改善しなければならない。たとえば、営業で成績が良ければ出世して別のポジションになるのではなく、今のポジションを続けて給料だけ上げてもらうといったほうが、社員にとっても会社にとってもプラスになる。
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