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投稿者: TakumaN Library
デューク大学の2011年の論文では業績の低いダメな企業ほど大きな目標を掲げているケースが多いということが分かっている。その一方で、業績の良い企業は大きな目標は立てずに、生産性の低下につながりそうなリスクや無駄な作業を減らすことに取り組んでいたとのこと。そうすることで、挑戦したいことやチャンスが見つかったときに全力を傾けるための準備ができるからである。
また、ハーバード大学ビジネススクールのワーキングペーパーでは大きな目標を立てれば立てるほど失敗しやすくなったり、目先の利益を優先してしまい利益を損なったり、モチベーションが低下してしまったり、不正行為が増えたりするようになってしまうということが分かっている。
長い間ルールが変わらないスポーツや、変化がない伝統芸能などは別だが、大体のものは時の流れと共に構造自体が大きく変わることが極めて多い。例えば、ビジネスの場面では新たな技術革新などによって、既存の業界が消え去ってしまうことも良くある話。なので、大きな夢や目標を立てたとしても時間が経ち社会構造が変化すれば、計画がまったく機能しなくなり無駄となる。なので、大きな夢や目標を立てるのではなく、今やるべきことに集中し、時代の変化に柔軟に適応していくというのが、現代の生存競争で優位に立つ秘訣といえる。
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